「せっかく簿記2級を取ったのに、経理の正社員経験がないから在宅で活かせず、資格を眠らせているな」と悩んでいませんか。
実は、経理の実務未経験でも、簿記2級と日々の事務経験があれば、記帳代行の副業は在宅のまま月3万円から始められるんです。
この記事では、記帳代行の仕事内容や2026年の単価相場、税理士法の線引き、始め方5ステップまでを出典付きで解説します。
読み終わる頃には、「これなら私でも動き出せる」と、不安が手応えに変わり、迷いなく一歩を踏み出せているはずですよ。
記帳代行の副業でやる仕事内容3つ

記帳代行の副業は、企業や個人事業主の帳簿づくりを在宅で代わりに行う仕事です。やることは大きく3つに分かれます。
3つの流れをつかめば、在宅でどんな1日になるのか具体的に想像できるはずですよ。
①領収書やレシートを仕訳入力する
記帳代行の中心は、領収書やレシートを1件ずつ仕訳に振り分ける作業です。
なぜなら、企業のお金の動きは、すべて取引ごとの記録から始まるからです。
たとえば「文房具を500円で購入」なら、消耗品費と現金に振り分けていきます。
簿記2級で学んだ借方貸方の知識が、そのまま日々の作業に生きてきます。
ただし、勘定科目の判断に迷う取引もあり、丁寧な確認が欠かせません。
まずは手元の家計レシートで、仕訳を書き出す練習から始めてみてください。
②クラウド会計ソフトにデータを登録する
振り分けた仕訳は、クラウド会計ソフトへ登録していきます。
代表的なのは、freeeやマネーフォワードクラウドです。
これらは銀行明細を自動で取り込み、仕訳候補まで提案してくれます。
手入力の量が減るので、未経験でも作業の負担はぐっと軽くなります。
とはいえ、自動提案が常に正しいとは限りません。最後は自分の目で確認します。
無料プランや体験版で、画面の操作感を先に触っておきましょう。
③月次の試算表や帳簿を整えて納品する
入力が終わったら、月ごとの試算表や帳簿を整えて顧客に納品します。
試算表とは、1か月のお金の動きをまとめた一覧表のことです。
顧客はこの表を見て、自社の利益や経費の状況を把握します。
納品はデータ共有やクラウド上の閲覧権限で完結することが多いです。
打ち合わせもオンラインで済むため、在宅のまま時間を選んで働けます。
子どもの昼寝中や夜の1〜2時間でも、無理なく進められるでしょう。
簿記2級と実務未経験でも記帳代行の副業は始められる?

「経理の正社員経験がないのに大丈夫かな」と不安になりますよね。結論から言うと、簿記2級があれば実務未経験でも記帳代行は始められます。
簿記2級があれば実務未経験でもスタートできる
記帳代行は、特別な資格がなくても始められる仕事です。
とはいえ、無資格だと顧客は「この人に任せて平気かな」と不安を感じます。
そこで簿記2級が、会計の基礎を理解している証明として効いてきます。
実務経験がなくても、資格が最初の信頼の土台になってくれるでしょう。
ただし、資格だけで高単価が取れるわけではありません。実績との両輪です。
まずは、堂々と掲げられる強みを自覚してください。
事務職の伝票処理経験はそのまま強みになる
経理専任でなくても、事務職での伝票処理経験は立派な武器になります。
請求書の管理や伝票の起票は、記帳代行の実務と地続きだからです。
取引先ごとの金額確認に慣れていれば、入力ミスも起こしにくくなります。
未経験と思い込んでいた経験が、応募時のアピール材料に変わります。
伝票に一切触れたことがなくても、練習案件から積めば問題ありません。
これまでの仕事で数字を扱った場面を、紙に書き出してみましょう。
合格率約33%の簿記2級は受注で評価される
簿記2級は、受注の場面できちんと評価される資格です。
その根拠は、商工会議所が公開する受験データにあります。
直近1年のネット試験は受験141,072名のうち合格46,351名、合格率32.9%でした。
紙で受ける統一試験では、合格率が20〜23%台まで下がる回もあります。
簿記2級は3人に1人しか受からない難関資格です。だからこそ持っているだけで差がつきます。
この希少性は、プロフィールや提案文で遠慮なく伝えていきましょう。
独学での取得が「やめとけ」と言われる背景は、簿記2級の独学がやめとけと言われる理由を検証した記事でも触れています。
記帳代行の副業の単価は1仕訳50〜100円が相場

「結局いくらになるの」が一番気になるところですよね。記帳代行の単価は、2026年時点で一定の相場観があります。
仕訳単価は1仕訳50〜100円
記帳代行の基本は、1仕訳いくらで計算する出来高制です。
クラウドワークスの公式メディアによると、記帳代行の相場は1仕訳あたり50〜100円が目安です。
100仕訳をこなせば、おおむね1万円前後の報酬になります。
ランサーズの案件検索を見ると、1仕訳10円〜、課税仕訳は20円〜という募集もあります。
単価の幅が広いぶん、案件選びで手取りは大きく変わるでしょう。
応募前に「1仕訳いくらか」を必ず確認するクセをつけましょう。
時給換算は1,000〜2,500円
単価を時給に直すと、だいたい1,000〜2,500円が目安になります。
作業スピードと単価の高さで、時給は大きく上下するからです。
慣れないうちは入力が遅く、時給1,000円を切ることもあります。
操作に慣れて1時間50仕訳こなせれば、時給2,000円台も見えてきます。
ただし、最初から高時給は期待できません。スピードは実績とともに上がります。
1件ごとに作業時間を記録し、自分の時給を把握しておいてください。
月額契約は100仕訳で約1万円
単発だけでなく、月額の顧問的な契約で受ける形もあります。
先ほどのクラウドワークスの相場では、月200〜300仕訳で約2万円が目安です。
毎月決まった件数を任されるため、収入が安定しやすくなります。
1社と月額で結べば、毎月の見込み収入が立てやすくなります。
ただし月末に作業が集中しやすく、締め日前は忙しくなりがちです。
報酬形態ごとの目安を、まとめて整理しておきます。
| 報酬形態 | 目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 仕訳単価 | 1仕訳50〜100円 | 出来高制で初心者向け |
| 時給換算 | 1,000〜2,500円 | スピードで変動 |
| 月額契約 | 100仕訳で約1万円 | 収入が安定しやすい |
単発で腕を磨いてから、月額契約へ切り替える流れを狙いましょう。
月3万円から10万円を稼ぐのに必要な仕訳件数を逆算する

では、目標額を稼ぐには実際どれくらいの作業が必要でしょうか。1仕訳50〜100円を基準に逆算してみます。
①月3万円は月300〜600仕訳で届く
まず目標にしやすいのが、月3万円のラインです。
1仕訳100円なら300仕訳、50円なら600仕訳で届く計算になります。
月600仕訳でも、1日あたり20仕訳ほどの作業量です。
子どもの昼寝中や夜の1〜2時間でも、十分こなせる範囲でしょう。
目標月収ごとの目安を、表で整理しておきます。
| 目標月収 | 必要な仕訳数 | 顧客件数の目安 |
|---|---|---|
| 月3万円 | 300〜600仕訳 | 1〜2社 |
| 月5万円 | 500〜1,000仕訳 | 2〜3社 |
| 月10万円 | 1,000〜2,000仕訳 | 複数社の月額契約 |
まずは、この月3万円を最初のゴールに設定してみましょう。
②月5万円は顧客2〜3社で安定する
月5万円を狙うなら、継続して任せてくれる顧客を増やす段階です。
1仕訳50円換算で約1,000仕訳、2〜3社に分けて受けるイメージになります。
1社に集中するより、複数社に分けるほうが収入が途切れにくくなります。
継続契約が増えるほど、毎月の収入が読めるようになるでしょう。
ただし顧客が増えると、締め日の管理が煩雑になりやすいです。
スケジュール表で、各社の締め日を見える化しておきましょう。
③月10万円は複数社の月額契約で狙う
月10万円は、複数社との月額契約を安定して回せる段階で見えてきます。
1仕訳50円なら約2,000仕訳、月額契約を5社前後束ねるイメージです。
単発中心では件数が読めず、10万円を安定させるのは難しいからです。
ここまで来ると、記帳代行を本業に近い規模で回す人も出てきます。
副業として月数万円で十分なら、無理に10万円を目指す必要はありません。
まずは月3万円を安定させ、段階的に顧客を増やしていきましょう。
税理士法に触れずに記帳代行でできる業務範囲

「確定申告の代行は税理士じゃないと違法」と聞いて、不安になりますよね。ここで業務範囲の線引きをはっきりさせましょう。
仕訳入力と記帳は税理士資格なしでできる
仕訳入力や記帳そのものは、税理士資格がなくても行えます。
これらは事実の記録であり、税務の判断を伴わないからです。
領収書を仕訳に起こし、会計ソフトへ入力する作業は問題ありません。
だからこそ、簿記2級の知識を活かして堂々と受注できます。
試算表や帳簿を整えて納品するところまでは、記帳代行の範囲内です。
まずは記録を代行する仕事という軸を意識しておいてください。
確定申告書の作成や税務相談はできない
一方で、確定申告書の作成や税務相談は引き受けられません。
これらは、税理士だけに認められた独占業務だからです。
📌 用語メモ
独占業務:その資格を持つ人だけが行える業務。税務相談や申告書の作成は、税理士の独占業務です。
「この経費は落とせますか」といった相談に答えるのもできません。
知らずに対応すると、税理士法違反に問われる恐れがあります。
できる業務とできない業務を整理すると、次のとおりです。
| できる業務(OK) | できない業務(NG) |
|---|---|
| 仕訳入力・記帳 | 確定申告書の作成 |
| 試算表・帳簿の作成 | 税務相談・節税アドバイス |
| 会計ソフトへの入力代行 | 税務署類の代理提出 |
迷ったら判断は税理士、記録は自分と覚えておきましょう。
迷う業務は税理士と連携して線引きする
判断に迷う業務は、税理士と連携して進めるのが安全です。
記帳と税務の境目は、あいまいな場面もあるからです。
顧客から税務の質問が出たら、顧問税理士につなぐ形にします。
連携できる体制があると、顧客からの信頼もむしろ高まるでしょう。
グレーな業務を安請け合いすると、自分の立場が危うくなります。
契約前に対応できる範囲を、書面で共有しておきましょう。
記帳代行の副業案件を探せる3つのサービス

記帳代行の案件は、主に3つのサービスで探せます。それぞれに向き不向きがあります。
自分のスタイルに合う入口から選べるよう、特徴を順に確認してください。
①クラウドワークスで初心者向け案件を探す
初心者がまず登録したいのが、クラウドワークスです。
案件数が多く、未経験歓迎の記帳代行も見つかりやすいからです。
データ入力や領収書整理など、小さな案件から始められます。
件数が多いぶん、応募の練習を重ねやすい環境です。
ただし人気案件は競争率が高く、提案文の工夫が欠かせません。
まずは登録して、記帳代行でどんな募集があるか眺めてみましょう。
②ランサーズで単価10円〜の実案件に応募する
実際の単価感をつかみたいなら、ランサーズも見ておきましょう。
先ほど触れたとおり、ランサーズでは1仕訳10円〜の案件が中心です。
課税仕訳は20円〜など、作業の難しさで単価が変わります。
単価は控えめでも、実績づくりの場としては役立ちます。
低単価だけで続けると消耗するため、慣れたら単価交渉も必要です。
応募時は、簿記2級と事務経験を提案文の冒頭に書きましょう。
③ココナラで自分の記帳スキルを出品する
応募するだけでなく、ココナラで記帳スキルを出品する方法もあります。
自分でサービス内容と価格を決めて、待ち受ける形で売れるからです。
「月50仕訳まで対応」など、作業量を区切った商品を作れます。
指名で依頼が来るようになると、価格競争から抜け出せます。
出品のコツは、ココナラで資格スキルを売る副業の稼ぎ方を解説した記事を参考にしてみてください。
まずは1つ、お試し価格のサービスを出品してみましょう。
記帳代行の需要は、ここ数年で伸びています。
インボイス制度や電子帳簿保存法への対応で、経理の作業が複雑になったからです。
手が回らず外部へ委託する事業者が増えています(出典: MCB FinTechカタログ)。
その一方で、クラウド会計ソフトを使う個人事業主は38.3%まで広がりました(出典: MM総研)。自分で入力する人も増えています。
そのため、だれでもこなせる低単価の案件は競争が起きやすいのが実情です。
簿記2級と丁寧な対応を武器にすれば、価格競争から一歩抜け出せます。
未経験から記帳代行の最初の1件を取る始め方5ステップ

「最初の1件が一番こわい」という声は多いです。未経験でも、5つの手順をたどれば受注にたどり着けます。
とくに①と③は最初の壁になりやすいので、一つずつこなしていきましょう。
①freeeやマネーフォワードを使えるようにする
最初にやるのは、会計ソフトの操作を身につけることです。
freeeとマネーフォワードクラウドは、どちらも無料体験があります。
多くの案件がこの2つを指定するため、触れておくと有利です。
仕訳入力と銀行明細の取り込みができれば、まずは十分です。
操作に慣れておくと、受注後に慌てず作業を始められます。
1週間、毎晩30分だけでも画面に触れてみてください。
②クラウドソーシングに登録する
次に、クラウドワークスなどへ登録しプロフィールを整えます。
プロフィールには「簿記2級取得・事務で伝票処理の経験あり」と書きます。
発注者は、短いプロフィールで依頼先を選ぶからです。
資格と経験を具体的に書くほど、声がかかりやすくなります。
空欄だらけのプロフィールは、それだけで候補から外れがちです。
顔写真や本人確認も済ませ、信頼度を高めておきましょう。
③低単価の小さな案件から実績を作る
最初は単価より、実績と評価を優先してください。
発注者は、過去の評価を見て依頼先を決めるからです。
まずは数十仕訳の小さな案件を、確実にこなします。
経理未経験で簿記2級だけでしたが、最初は1件500円の小さな案件から受けました。3件こなしたら高評価がつき、月額の依頼も来るようになりました。
— 30代・事務職から記帳代行を始めた女性
評価が貯まると、応募が通りやすい好循環に入ります。
1件目は丁寧さと納期厳守だけに集中しましょう。
④評価を貯めて高単価の案件に応募する
評価が5件ほど貯まったら、高単価の案件に挑戦します。
実績があると、発注者は安心して任せられるからです。
月額契約や、1仕訳100円の案件も射程に入ってきます。
同じ作業時間でも、手取りが着実に増えていきます。
ただし実力以上の件数を抱えると、品質が落ちるので注意してください。
受注は、自分がこなせる件数を見極めてから増やしましょう。
⑤顧客と直接契約して月額契約に育てる
最終的には、顧客と直接契約して月額で受ける形を目指します。
仲介手数料がかからず、報酬がそのまま手元に残るからです。
信頼関係ができた顧客に、月額プランを提案してみます。
月額契約が増えると、毎月の収入が安定していくでしょう。
この段階まで来ると、記帳代行での独立も視野に入ってきます。
まずは目の前の1件を、次につながる仕事として丁寧に仕上げましょう。
最初の1件は、これまでの経験によって狙い方を変えると通りやすくなります。
実務が未経験の場合は、数十仕訳の小さな案件や領収書整理から入りましょう。単価より評価を優先し、納期と丁寧さで信頼を積みます。
経理実務や簿記2級がある場合は、提案文の冒頭で実績と資格を具体的に示しましょう。月額契約や1仕訳100円の案件にも、最初から応募して構いません。
自分の持ち札に合う入口を選べば、遠回りせずに1件目へ近づけます。
記帳代行の副業を始める前に確認したい注意点3選

動き出す前に、押さえておきたい注意点が3つあります。知らないと、後で損をしかねません。
どれも事前のひと手間で防げるので、心当たりから確認してください。
①副業収入が年20万円を超えたら確定申告する
副業の利益が年20万円を超えたら、確定申告が必要です。
給与以外の所得が20万円を超えると、申告義務が生じるからです。
記帳代行の報酬から経費を引いた額が、判断の基準になります。
申告を忘れると、あとで追徴課税を受けかねません。
20万円以下でも、住民税の申告は別途必要になる場合があります。
日ごろから報酬と経費を記録し、確定申告に備えておきましょう。
②会社の就業規則で副業可否を確認する
始める前に、勤務先の就業規則を必ず確認してください。
会社によっては、副業そのものを禁止している場合があるからです。
許可制なら、事前に申請が必要なケースもあります。
無断で始めると、就業規則違反を問われる恐れがあります。
在宅の記帳代行は、本業に支障が出にくく認められやすい傾向です。
不安なら、総務や人事に制度を確認しておきましょう。
③低単価で割に合わない案件は避ける
単価が低すぎて割に合わない案件は、思い切って避けましょう。
記帳代行は、数字を扱う責任の重い仕事だからです。
1仕訳数円の案件は、時給換算で数百円になることもあります。
安さだけで受けると、労力に見合わず疲弊してしまいます。
応募前に「時給換算でいくらか」を計算するクセをつけてください。
実績ができたら、低単価案件からは少しずつ卒業していきましょう。
簿記2級と実務未経験でも記帳代行の副業は月3万円から始められる
簿記2級があれば、経理の実務未経験でも記帳代行の副業は始められます。1仕訳50〜100円から、月3万円は十分に狙える範囲です。
大切なのは、税理士法の線引きを守りながら会計ソフトを身につけることです。低単価でも最初の1件で実績を作れば、月5〜10万円へと積み上がっていきます。
まずはクラウドワークスやランサーズに登録し、簿記2級と事務経験を書いたプロフィールで1件目に応募してみましょう。
資格を活かした副業の分野別比較記事も、全体像の把握に役立ててください。