「同期が早期退職したというニュースを聞いて、今の給料はいつまで続くんだろうと、深夜のリビングでふと不安がよぎる」と悩んでいませんか。
実は、20年近く実務経験を積み上げてきた40代の会社員こそ、これまでの経験を活かして会社に頼らない収入源をゼロから築ける世代なんです。
この記事では、複業と副業の違いから就業規則の確認、住民税や確定申告の実務まで、40代の会社員がゼロから複業を始める5つのステップについて解説します。
読み終わるころには、年齢を言い訳にせず、複業への最初の一歩を今週中に決められるようになっているはずですよ。
40代会社員が押さえる複業と副業の3つの違い

複業と副業を、同じものと思っていませんか。この2つは、目的も本業との関わり方も違います。
ここを取り違えると、始めてから「思っていたのと違う」と後悔しかねません。まずは3つの違いを整理しておきましょう。
この3つを押さえれば、自分がどちらを目指すべきかがはっきりしてきますよ。
①目的が収入補填かキャリア構築かで分かれる
まず違うのは、目的です。
副業は、本業の収入を補うためにお金を稼ぐことが主な目的です。夜勤や単発の配達など、時間を売って収入を足すイメージに近いでしょう。
一方で複業は、もう一つの仕事を通じてスキルや人脈を広げることが目的になります。パラレルキャリア、パラレルワークとも呼ばれます。
40代がこれから始めるなら、キャリアも一緒に育つ複業のほうが向いています。
②本業との関係が主従か並列かで変わる
2つ目の違いは、本業との関係です。
副業では、あくまで本業が主役でサブは脇役という、主従の関係になります。
これに対して複業は、本業ともう一つの仕事を対等な並列として扱う考え方です。
どちらかが欠けても生活が崩れにくいため、収入源を分散させる備えになります。
複業を会社だけに頼らない働き方の第一歩ととらえると、イメージしやすいでしょう。
③40代が選ぶべきは経験を活かす複業になる
では、40代はどちらを選ぶべきでしょうか。
結論から言うと、これまでの経験を活かせる複業がおすすめです。
20代の副業と違い、40代には20年近く積み上げた実務経験があります。その経験そのものが、そのままお金に変わる資産になります。
実際に、複業の広がりも追い風といえます。
パーソル総合研究所の第四回調査によると、正社員の副業実施率は11%、企業の副業容認率は64%と、いずれも過去最高を更新しています。
複業は、自分の市場価値を会社の外で確かめる場にもなります。
本業の経験を活かせる40代会社員におすすめの複業4選

複業と決めたら、次は職種選びです。40代は、経験を活かせる複業を選ぶと最短で成果が出ます。
ここでは、本業のスキルとつながりやすい4つの候補を紹介しましょう。
自分の経験に近いものから読むと、候補がイメージしやすくなります。
①法人営業の経験を活かせるセールス代行
まず紹介したいのが、セールス代行です。
新規開拓やアポ獲得を企業に代わって担う仕事で、営業の経験がそのまま強みになります。
オンライン商談が当たり前になった今、在宅のまま取り組める案件も増えています。
報酬は成果報酬型が多く、月数万円から、成果次第では十万円を超えることも珍しくありません。
売上をつくってきた経験があるなら、まずは候補に入れてみてください。
②マネジメント経験を活かせるオンライン講師
次におすすめなのが、オンライン講師や顧問の仕事です。
部下の育成やチーム運営で培ったマネジメントの知見は、教える立場で高く評価されます。
ビジネス系のスクールやスポットの顧問サービスを使えば、自宅から画面越しに指導できます。
単価は1回数千円から、専門性の高い顧問なら月数万円になるケースもあります。
人に教えるのが好きなら、やりがいと収入を両立しやすい複業でしょう。
③業界知識を活かせるビジネス系ライティング
3つ目は、ビジネス系のライティングです。
自分が働く業界の知識や実務の経験は、記事を書く仕事で立派な武器になります。
完全に在宅で進められるうえ、スキマ時間で書けるため40代でも始めやすい複業です。
報酬は文字単価が中心で、慣れるまでは月1万円前後、実績が増えれば月5万円ほど見込めるでしょう。
専門性のあるテーマほど単価が上がりやすいので、経験のある分野を選ぶのが近道です。
④未経験でも始めやすいオンライン事務代行
最後は、オンライン事務代行です。
データ入力や資料作成、スケジュール調整など、会社員なら日常的にこなしてきた作業が中心といえます。
特別なスキルがなくても始めやすく、未経験からの入り口として手堅い選択肢です。
報酬は時給1,000円台が多く、週数時間でも月1〜3万円ほどの収入になります。
まず複業の感覚をつかみたいなら、ここから試してみるのもよいでしょう。
複業を始める前に確認する就業規則の3つのポイント

やりたい複業が見えたら、動き出す前に会社のルールを確認します。複業のトラブルは、就業規則の事前確認でほとんど防げます。
始める前にチェックしたい3つのポイントを整理しました。
どれも始める前の5分で確認できるので、着手前に一度目を通してください。
①就業規則で副業・複業の可否を確認する
複業で最初にやるべきは、勤め先の就業規則を確認することです。
副業や複業の扱いは、禁止・許可制・原則自由の大きく3つに分かれます。
就業規則は、社内のイントラネットや総務が管理する規程集で読めることがほとんどです。
まずは副業や兼業という言葉で、該当する箇所を探してみてください。
始める前に自分の会社のルールを知ることが、トラブルを防ぐ出発点になります。
②許可制なら申請フローと必要書類をそろえる
規程を読んで許可制だった場合は、会社への申請が必要です。
許可制は会社の承認が要るのに対し、届出制は伝えるだけで済むという違いがあります。
自分の会社がどちらなのかを確かめ、必要な申請書や誓約書をそろえておきましょう。
面倒に感じても、正式な手続きを踏むほうが後々の安心につながります。
無断で始めて後から発覚するより、堂々と進められるほうがずっと気が楽です。
③競業避止と情報漏洩のリスクを避ける
最後に気をつけたいのが、競業避止と情報漏洩です。
競業避止義務とは、会社と競合する仕事を制限するルールを指します。
たとえば同じ業界の他社案件を受けると、この義務に触れる恐れがあります。
また、本業で知り得た情報を複業に持ち出すのは避けてください。
本業と複業の線引きをはっきりさせておけば、余計な揉めごとを防げます。
40代会社員が複業をゼロから始める5ステップ

ルールの確認が済んだら、いよいよ実践です。40代の会社員が複業をゼロから始めるなら、順番に進めるのが迷わないコツです。
目的設定から初案件の獲得まで、5つのステップに分けて解説します。
上から順に進めれば、迷わず最初の一歩までたどり着けます。
①複業の目的と月の目標収入を決める
最初のステップは、複業の目的と月の目標収入を決めることです。
「何のために、いくら稼ぎたいか」を先に言葉にしておくと、途中で迷いにくくなります。
いきなり大きな金額を狙う必要はありません。まずは月1〜3万円を最初の目標にすると現実的です。
教育費の足しにしたいのか、将来の独立に備えたいのかで、選ぶ複業も変わってきます。
ゴールを数字で決めておくことが、続けるための土台になります。
②本業で培ったスキルを棚卸しする
2つ目は、本業で培ったスキルの棚卸しです。
これまで担当した業務、身につけた知識、人に褒められた仕事を紙に書き出してみましょう。
観点は、できること・詳しいこと・頼まれやすいことの3つで考えると整理しやすいです。
自分では当たり前と思っている作業が、外の世界では立派な商品になることも珍しくありません。
書き出したリストが、複業を選ぶときの材料になります。
③自分に合う複業を2〜3個に絞り込む
3つ目は、複業の候補を2〜3個に絞り込むことです。
棚卸ししたスキルと、先ほど紹介した複業を照らし合わせてみましょう。
選ぶ基準は、経験が活きるか、在宅でできるか、無理なく続けられるかの3点です。
あれもこれもと広げると、時間が足りず中途半端になりがちです。
まずは手を出す先を絞り、一つに集中して形にするほうが成果は早く出ます。
④クラウドソーシングで最初の案件を受ける
4つ目は、いよいよ最初の案件を受けることです。
初心者が低リスクで実績を作るなら、クラウドソーシングサービスが向いています。
クラウドワークスやランサーズ、ココナラなら、在宅で小さな仕事から受注できます。
最初は単価が低くても、評価と実績を積むことを優先してください。
1件でも納品を経験すると、複業のハードルはぐっと下がります。
⑤小さく続けて実績と自信を積み上げる
最後のステップは、小さく続けて積み上げることです。
複業は、一度の大きな成功より、こつこつ続けることのほうが実を結びます。
案件を重ねるほど実績が増え、単価の交渉もしやすくなるでしょう。
続けるうちに、自分の経験が社外でどれだけ通用するかも見えてきます。
無理のない範囲で続けることが、会社に依存しない収入源を育てる近道です。
複業が会社にバレないための3つの実務ポイント

複業を始めるうえで、いちばん気がかりなのが会社にバレないかどうかでしょう。バレる仕組みを知れば、自分で回避策を打てます。
ここでは、押さえておきたい3つの実務ポイントを解説します。
どれも自分でできる対策なので、順に押さえて不安を消していきましょう。
①住民税を自分で納付する普通徴収を選ぶ
複業が会社に知られる最大の入り口は、住民税です。
住民税の納め方には、給与から天引きされる特別徴収と、自分で納める普通徴収があります。
複業の分まで特別徴収にすると、税額が増えて経理に気づかれることがあります。
報酬として受け取る複業なら、確定申告のときに住民税を普通徴収に切り替えると、複業分を自分で納められます。
これで会社の給与計算とは切り離せるため、知られるリスクを抑えられます。
②年間所得20万円超は確定申告をする
2つ目は、確定申告のルールを正しく知ることです。
国税庁によると、給与以外の所得が年間20万円を超える給与所得者は所得税の確定申告が必要です。
ここでいう20万円は売上ではなく、経費を引いたあとの所得を指します。
注意したいのは、所得税が不要でも住民税の申告は別に必要になる点です。
申告を怠るとペナルティの対象になるため、20万円を超えたら必ず申告すると覚えておきましょう。
③会社のPCや情報を複業に使わない
3つ目は、会社の設備や情報を複業に使わないことです。
会社のパソコンやメール、業務時間を複業に流用すると、履歴から発覚しかねません。
複業用のパソコンやメールアドレスは、プライベートのものに完全に分けるのが基本です。
SNSで複業をうかがわせる投稿をして、同僚に気づかれるケースもあります。
公私をきっちり分けておけば、要らぬ疑いを招かずに済みます。
本業と両立できる複業の時間術3選

複業を長く続けるには、無理のない時間の使い方が欠かせません。作業枠を固定し上限を守れば、本業も家庭も崩さず続けられます。
限られた時間でも回していける、3つの時間術を紹介します。
この3つを回せば、家庭も本業も崩さずに複業を続けられます。
①平日夜と早朝に固定の作業時間を決める
まず大事なのが、作業する枠を先に決めてしまうことです。
複業を続けるコツは、スキマ時間を探すのではなく、時間割のように枠を固定することです。
たとえば平日夜に1時間、土曜の早朝に2時間と決めれば、週に合計5〜7時間ほど確保できます。
時間ができたらやる、では後回しになりがちです。予定として先に押さえてしまいましょう。
作業枠を固定して習慣にすると、忙しくても複業が回り始めます。
②本業に支障が出ない作業量の上限を守る
2つ目は、引き受ける作業量に上限を決めることです。
複業が軌道に乗ると、つい案件を詰め込みたくなります。
けれども無理をすれば、本業のパフォーマンスや体調に響きかねません。
週に何時間まで、同時に受けるのは何件までと、あらかじめ歯止めを決めておきましょう。
本業あっての複業なので、受ける量に歯止めをかけることを忘れないでください。
③家族に複業の目的を共有して協力を得る
3つ目は、家族に複業の目的を伝えることです。
平日夜や早朝を複業に充てると、その分だけ家族と過ごす時間が減ります。
だからこそ、なぜ複業をするのかを先に共有しておくことが欠かせません。
将来の備えのためと目的が伝われば、家族も応援側に回ってくれます。
家族の理解を土台にすることが、複業を長く続けるいちばんの支えになります。
まとめ|40代会社員でも複業はゼロから着実に始められる
複業と副業の違いを理解し、就業規則の確認から住民税や確定申告の実務、無理のない時間配分まで順番に押さえれば、40代の会社員でも複業をゼロから始められます。
本業と家庭を守りながら、これまでの経験を活かした収入源を築いていけます。
年齢は障壁ではありません。20年近く積み上げた経験こそ、40代にとって何よりの武器です。
まずは今週、就業規則を開いて複業の可否を確かめ、本業で培ったスキルを1枚の紙に書き出してみてください。
その小さな一歩が、会社に依存しない第二のキャリアの出発点になります。
