「資格を取っても、本当に案件なんて取れて稼げるのかな」と悩んでいませんか。実は、消防設備の点検は法律で義務づけられていて、未経験でも週1から入り込める穴場なんです。この記事では、消防設備士の副業で何をするのか、乙6と乙4のどちらから取るべきか、点検1回でいくら稼げるのかを、公式データを根拠に解説します。読み終わる頃には、AIにも景気にも左右されない手に職として、月数日から失敗せず始める道筋が見えているはずですよ。
資格副業の全体像は行政書士・宅建・FP副業を月収と難易度で比較した記事もあわせてご覧ください。
消防設備士の副業でできる仕事4分類

消防設備士の副業と一口にいっても、仕事の中身は大きく4種類に分かれます。
どれを選ぶかで必要な資格も収入も変わるため、まずは全体像から確認しましょう。
まだ資格がなくても始められる型から順に紹介するので、自分に向いていそうな働き方を思い浮かべながら読んでみてください。
①消火器や火災報知器を点検・整備する
消防設備士の副業で最も入りやすいのが、消火器や火災報知器の点検・整備です。
なぜなら、設置された設備が正常に動くかを定期的に確かめる仕事で、決まった手順に沿って進められるからです。
乙6を取れば消火器、乙4を取れば火災報知器の点検に対応できます。
最初は先輩の点検補助として現場に入り、チェックの流れを体で覚えていきます。
ただし、点検のあとは点検報告書の作成も必要なので、書類仕事が苦手なら慣れるまで時間がかかるでしょう。
まずは補助の案件から探して、現場の空気に触れてみてください。
②消防設備を設置・交換する
2つ目は、消防設備そのものを新しく設置したり、古い機器を交換したりする工事系の仕事です。
点検より専門性が高く、その分だけ単価も上がりやすい分野になります。
配線をともなう工事では、消防設備士に加えて電気工事士の資格が必要なケースも多いです。
甲種を取れば、工事や整備まで任せてもらえる範囲が広がります。
とはいえ、未経験からいきなり工事を任されることはほとんどありません。
まずは点検で経験を積み、工事系は次の目標として考えておきましょう。
③防火対象物のコンサルや書類作成を請け負う
3つ目は、建物の防火管理についてアドバイスしたり、点検報告書などの書類を作成したりする仕事です。
現場作業ではなく、知識や経験そのものを売る働き方になります。
たとえば、点検で見つかった不備の改善提案をまとめたり、オーナー向けに報告書を整えたりします。
体力に自信がなくても、デスクワーク中心で続けやすいのが利点です。
ただし、実務経験がないと説得力のある提案は難しいため、点検を数年こなしてからが現実的でしょう。
将来の選択肢として、頭の片隅に置いておいてください。
④オンライン講座や教材で知識を教える
4つ目は、資格の勉強ノウハウをオンライン講座や教材にして教える方法です。
自分が合格までに使った勉強法は、これから受験する人にとって価値ある情報になります。
具体的には、動画講座やテキストを作り、クラウドソーシングや学習サイトで販売する流れです。
現場に出る時間が取りにくい人にも向いています。
ただし、収入が安定するまでには時間がかかり、点検ほどすぐには稼げません。
点検で実績を作りながら、副収入の柱の1つとして育てていくとよいでしょう。
消防設備士の副業が稼げる穴場である理由3選

消防設備士の副業は、気合や運ではなく仕組みで需要が守られています。
法律による義務と人手不足という2つの土台から、案件が切れにくい穴場になっています。
どれも自分の努力ではなく仕組みの話なので、安心できる材料として押さえておきましょう。
①6ヶ月ごとの点検が消防法で義務づけられている
消防設備の点検は、建物オーナーの判断ではなく法律で義務づけられています。
点検の需要が景気で消えることはありません。
東京消防庁の点検報告制度によると、機器点検は6ヶ月に1回、総合点検は1年に1回の実施が必要とされています。
根拠となるのは消防法第17条の3の3で、全国の対象建物に等しく当てはまる決まりです。
建物が建っている限り、点検の仕事が尽きることはないでしょう。
この安定した土台があるからこそ、副業でも案件を見つけやすいと考えてください。
②未報告には30万円以下の罰金が定められている
点検をしても報告しなければ、建物オーナーには罰則が科されます。
なぜなら、点検結果の報告まで含めて法律上の義務とされているからです。
東京消防庁の資料でも、報告を怠ったり虚偽の報告をすると30万円以下の罰金が科されると示されています。
この罰則があるため、オーナーは点検を後回しにできません。
結果として、信頼できる点検担当者への依頼が途切れにくくなります。
副業で参入する側にとっては、安定した仕事につながる心強い後ろ盾でしょう。
③人手不足で点検案件が余っている
需要が安定している一方で、点検を担う人材は不足しています。
高齢化と退職で現場の担い手が減り、案件が余り気味になっているからです。
厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagでも、消防設備の点検・保守が専門職として掲載されており、大手求人サイトでも継続的に募集が出ています。
人手が足りない分、未経験の副業人材にも声がかかりやすい状況です。
もちろん、実務スキルがなければ単独の案件は任されません。
だからこそ、補助から入って経験を積む価値が大きいと考えてください。
消防設備士の副業で稼げる単価相場3パターン

気になる収入は、日給・委託単価・月収モデルの3つで考えると見通しが立ちます。
本業と両立しながら、週1〜月数日でどこまで稼げるのかを具体的に見ていきましょう。
自分がどのくらい稼ぎたいかを思い浮かべながら、当てはまる額を確認してみてください。
①点検1回の日給は8千〜1.5万円になる
点検の副業で最初に気になるのが、1回あたりいくらになるかでしょう。
日当型の案件が多く、相場はおおむね8千円から1万5千円が目安です。
点検補助からのスタートなら8千円前後、単独でこなせるようになると1万円を超えてきます。
技術が上がり責任ある現場を任されるほど、日給は上の方に寄っていきます。
ただし、地域や繁忙期によって差が出るため、固定の金額とは限りません。
まずは1日いくらで入れるかを、案件情報で具体的に確認してみてください。
②業務委託は現場規模や面積で単価が決まる
業務委託の案件では、報酬が建物の規模や設備の数で決まります。
小さな店舗よりも、大型ビルや商業施設のほうが1件の単価は高めです。
たとえば、設置された消火器や感知器の数が多いほど、点検の手間と報酬が増えていきます。
件数をまとめて請け負えば、1日で複数現場を回って効率よく稼げる日もあります。
とはいえ、規模が大きいほど求められる正確さも上がるため、慣れないうちは小規模から始めましょう。
自分の実力に合った規模を選べば、無理なく続けられるでしょう。
③週1〜月数日で月3〜5万円を目指せる
本業と両立するなら、週1から月数日の稼働が無理のないペースです。
このペースなら、月3万円から5万円ほどを現実的に目指せます。
たとえば日給1万円の点検を月に4回こなせば、それだけで月4万円になります。
休日の午前だけ使うような働き方でも、十分に積み上げられる金額でしょう。
ただし、繁忙期と閑散期で件数は変わるため、毎月同じ額とは限りません。
まずは月数回から始めて、生活リズムに合う回数を探ってみてください。
副業で取るべき資格は乙6か乙4か

副業で最初に迷うのが、乙6と乙4のどちらを取るべきかという点でしょう。
結論は、まず乙6で始めて乙4で単価を上げ、必要なら電気工事士まで広げる流れが堅実です。
乙6|消火器点検で手軽に始められる
最初の1枚としておすすめなのが、消火器を扱う乙種6類です。
試験範囲が消火器に絞られているため、学習の負担が比較的軽く済みます。
消防試験研究センターによると、令和7年度の乙6の合格率は35.6%となりました。
3人に1人以上が受かる計算で、未経験から独学でも十分に狙えます。
ただし、合格率だけを見て油断すると、実技試験で足をすくわれかねません。
副業の入口として、まずは乙6から取りにいきましょう。
乙4|自火報の点検で単価が上がる
もう一段上を目指すなら、自動火災報知設備を扱う乙種4類です。
対応できる設備が増えるため、乙6だけのときより任される案件の幅が広がります。
消防試験研究センターによると、令和7年度の乙4の合格率は34.0%となりました。
合格率は乙6とほぼ同じ水準です。ただし電気の基礎が加わる分、勉強量は増えます。
その代わり、自火報まで対応できると単価は乙6より高くなりやすいです。
消火器の点検に慣れてきたら、次の武器として乙4を狙うとよいでしょう。
電気工事士併有|設置工事まで請け負える
さらに収入の天井を上げたいなら、電気工事士との組み合わせが効きます。
消防設備士だけでは手を出せない配線工事まで、対応できるようになるからです。
具体的には、工事をともなう高単価の案件に届きます。
点検だけの働き方から、工事まで含めた幅広い仕事へと広がっていきます。
ただし、2つの資格を取るには時間も費用もかかるため、焦って同時に狙う必要はありません。
電気工事士の始め方は、電気工事士の副業で月8万円稼ぐ手順をまとめた記事も参考にしてください。
消防設備士の資格取得にかかる初期費用は何ヶ月で回収できる?

資格に挑むとき、気になるのが初期費用と元が取れるまでの期間です。
結論からいえば、消防設備士は数万円の投資を数か月で回収しやすい資格です。
受験料・参考書・交通費で約2〜3万円かかる
消防設備士は、資格の中では初期費用がかなり安い部類でしょう。
大きなスクール費用がかからず、独学でも十分に合格を狙えるからです。
受験料は4,400円、参考書代は2〜3千円ほどで用意できます。
試験会場までの交通費や予備の教材を足しても、全体で2〜3万円あれば十分です。
数十万円かかる資格と比べれば、金銭的なハードルはずっと低めです。
貯金を大きく崩さずに始められるので、挑戦のリスクは小さいでしょう。
乙6取得だけなら勉強は約40時間で足りる
気になる勉強時間について、乙6なら30〜50時間ほどが1つの目安になります。
1日1時間の勉強でも、2か月前後で試験範囲をひととおり押さえられます。
範囲が消火器に絞られているため、働きながらでも計画が立てやすいからです。
通勤時間やすきま時間を使えば、机に向かう時間を増やさなくても間に合います。
ただし、実技対策を後回しにすると直前で慌てるため、早めに手をつけてください。
無理のないペースで、2〜3か月の計画を組んでみましょう。
月2〜3回の稼働で2〜3ヶ月あれば回収できる
では、使った初期費用はどれくらいで取り戻せるのか、確認していきましょう。
結論からいうと、月2〜3回の点検で2〜3か月あれば十分に回収できます。
たとえば日給1万円の案件を月2回こなせば、ひと月で2万円の副収入です。
2〜3万円の初期費用なら、早ければ初月から2か月で取り返せる計算になります。
いちど回収してしまえば、その後の報酬はまるごと手元に残っていきます。
先に小さく投資して、点検で着実に取り返す流れを意識してみてください。
消防設備士の副業は雇用形態によって可否がどう違う?

副業を始める前に、必ず確認したいのが自分の立場で副業ができるかどうかです。
会社員と公務員では事情が大きく違うため、動き出す前に整理しておきましょう。
会社員は就業規則で副業の可否を確認する
会社員が副業を始める前に、まず就業規則を確認してください。
会社によっては副業が許可制だったり、事前の申請を求められたりするからです。
無断で始めると、後から規則違反を問われてトラブルになりかねません。
具体的には、副業の可否・申請の要否・競業にあたらないかの3点を見ておきます。
多くの会社では、本業に支障がなければ認められるケースも増えています。
不安なら、総務や人事に確認しておくと安心して進められるでしょう。
消防士など公務員は地方公務員法で原則できない
一方で、消防士をはじめとする公務員は、原則として副業ができません。
地方公務員法第38条で、営利目的の仕事が制限されているからです。
これは信用の確保や職務専念といった、公務員の立場を守るための決まりといえます。
そのため、現役の消防士が副業で稼ぐのは基本的に難しいです。
ただし、許可を得られる例外もあるため、職場の規定を必ず確認してください。
自分がどの立場にあたるのかを、始める前にはっきりさせておきましょう。
未経験から最初の1件を取るまでの始め方

ここまで読んで、あとは最初の1件をどう取るかが気になっているはずです。
登録から単独案件まで、未経験でもつまずきにくい3つのステップで進めましょう。
まずマッチングサイトや求人で案件を探す
最初の一歩は、案件が集まる場所に登録して探すことです。
消防設備の点検は、ビルメンテナンス系のマッチングサイトで募集が見つかります。
あわせて、Indeedや求人ボックスで「消防設備 点検 補助」と検索してみてください。
クラウドソーシングでも、書類作成や軽作業の案件が出ていることがあります。
いきなり単独案件を狙わず、補助や未経験歓迎の募集から見ていきます。
まずは3〜5件ほど気になる案件を保存して、応募の候補をそろえましょう。
代表的なマッチングサイトを、料金と特徴で見比べてみましょう。
| サービス名 | 登録規模と特徴 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| ツクリンク | 全国9万社以上が登録し、消防設備点検の協力業者募集も出る | 無料プランあり。有料は月6,980円〜 |
| 助太刀 | 18万事業者以上が登録し、76職種に対応 | 無料プランあり。有料は月1,980円〜 |
どちらも無料プランから使えるので、まずは登録して点検の募集を眺めることから始めてください。
次に点検補助で現場スキルを身につける
案件が見つかったら、次は点検補助として現場に入ります。
未経験がいきなり単独でこなすのは、現実的には難しいからです。
補助では、先輩のやり方を見ながら器具の使い方や点検の手順を覚えます。
点検報告書の書き方も、この段階で実物に触れて身につけておきましょう。
ここでつまずきやすいのが、知識はあっても実務が追いつかない点です。
最初の数件は収入より経験を優先するつもりで臨んでみてください。
最後に単独案件や業務委託へ切り替える
現場に慣れてきたら、最後は単独案件や業務委託に切り替えていきます。
補助で基本を押さえれば、1人でも点検を任せてもらえるようになるからです。
単独で動けるようになると、受けられる件数も報酬も一気に増えていきます。
慣れてきたら業者と直接契約を結び、安定して案件をもらう形も目指せます。
ただし、無理に件数を詰め込むと本業に響くため、稼働量は調整してください。
補助から単独へと段階を踏めば、未経験からでも着実に前へ進めるでしょう。
消防設備士の副業は未経験の会社員でも月5万を狙える手に職
消防設備士の副業は、法定点検の義務に支えられた需要の安定した穴場です。乙6から始めれば、数万円の初期投資を数か月で取り返せます。
週1から月数日の稼働でも、月3〜5万円の副収入は現実的に目指せるでしょう。会社員は就業規則の確認だけ忘れず、点検補助から最初の1件を取ってみてください。
まずは乙6の受験申込と参考書の準備から動き出しましょう。資格ごとの月収と難易度を見比べたいなら、会社員が選ぶ資格副業の比較記事で全体像を確認してください。
