「インフラエンジニアはやめとけって言うけど、未経験の自分でも本当にやっていけるのかな」と悩んでいませんか。
実は、未経験からのインフラエンジニア転職には夜勤や監視といった確かなきつさがある一方で、初年度の年収は300万円台からでも現場選び次第で着実に上がっていく道が用意されているんです。
この記事では、未経験インフラエンジニア転職が「きつい」と言われる実態と、地雷現場を避けて後悔しない対策について解説します。
読み終える頃には、自分が耐えられる範囲かを見極めて、一歩踏み出す判断材料が手に入っているはずですよ。
未経験インフラエンジニア転職がきついと言われる実態3選

結論から言うと、「きつい」の正体は夜勤・単純監視・学習量の3つに整理できます。
この3つを分解して知れば、自分が耐えられる範囲かを冷静に判断できるようになります。
どれも事前に知っておけば心の準備ができる話なので、心当たりのある項目から目を通してみてください。
①夜勤・交代制で生活リズムが崩れる
インフラが扱うサーバーやネットワークは、24時間365日止められません。
そのため、深夜も誰かが監視を続ける必要があり、夜勤や交代制のシフトが発生します。
日勤と夜勤が数日おきに入れ替わる現場では、体内時計が乱れやすくなります。
夜勤明けの倦怠感が抜けず休日が寝るだけで終わるという声も少なくありません。
とはいえ、シフトの組み方は現場ごとに大きく違います。夜勤の頻度は入社前に必ず確認してください。
②監視・運用の単純作業でスキルが伸び悩む
インフラの仕事には、監視・運用・構築・設計というフェーズの違いがあります。
未経験の入口は、その多くが監視や運用からのスタートです。
アラートが出たらマニュアル通りに対応し、上位担当者へ連絡します。
この繰り返しが続くと、成長している実感を持ちにくくなります。
ただし、監視そのものに意味がないわけではありません。障害対応の基礎を体で覚える期間でもあります。
問題は、監視だけで何年も止まってしまう現場が実在することです。
この時期を早く抜け出せるかが成長の分かれ道になります。
③覚える技術範囲が広く学習が終わらない
インフラエンジニアの守備範囲は、とにかく広いのが特徴です。
Linuxなどのサーバー、ネットワーク、クラウド、セキュリティと、覚える対象が次々に増えます。
📌 用語メモ
Linux:多くのサーバーで使われている基本ソフト(OS)。IT現場での操作が必須の土台です。
しかも技術の進化が速く、一度覚えて終わりにはなりません。
そのため、業務時間外にも手を動かして学び続ける必要があります。
報われない努力を避けたいなら学ぶ習慣づくりが先です。
この学習量に面食らう人は多いですが、裏を返せば市場価値が積み上がる仕事でもあるでしょう。
未経験でインフラエンジニアに転職した人のリアルな後悔の声

ここからは、実際に未経験から飛び込んだ人たちの後悔の声を見ていきます。
先に結論を言うと、後悔の多くは仕事内容そのものより、入った現場のミスマッチから生まれています。
①入社した現場が監視業務だけでスキルが付かなかった
いちばん多いのが、監視専門の現場に配属されてしまうケースです。
入社して1年、やっているのは画面を見てアラートを一次受けするだけでした。手順書どおりに連絡を回す毎日で、これといった技術が身についた気がしません。
— 20代後半・地方から未経験転職した男性
本人の努力不足ではなく、現場に構築の仕事が回ってこないことが原因です。
スキルが付くかは努力より配属先で決まる部分が大きいのが実情です。
だからこそ、応募の段階で業務範囲を確かめておいてください。
②夜勤明けの体調不良で私生活が回らなくなった
次に多いのが、交代制の負荷を甘く見ていたという後悔です。
夜勤自体は覚悟していました。でも明けの日は頭が働かず、彼女との予定も勉強もぜんぶ後回し。生活のリズムが崩れて、心まで削られていく感覚がつらかったです。
— 20代・交代制の運用現場で働いた男性
体力に自信があっても、生活リズムの乱れは体力だけで乗り切れるものではありません。
とはいえ、夜勤の頻度は現場によって天と地ほど差があります。
月に何回の夜勤かを事前に聞くだけで防げる後悔でしょう。
③想像以上の学習量に心が折れかけた
3つ目は、入社後の勉強量に面食らったという声です。
仕事を覚えるだけで精一杯なのに、家に帰ってからも資格の勉強。最初の数か月は何度も心が折れかけました。半年を過ぎてようやく、点と点がつながる感覚が出てきましたね。
— 未経験で運用構築の現場に入った男性
共通するのは、最初の半年が山場になっている点です。
ここを越えると、景色が変わったと語る人は多いです。
後悔の分かれ目は仕事内容より現場選びにあります。
逆に言えば、現場さえ間違えなければ乗り越えられない壁ではありません。
やめとけは本当?それでも報われる3つの条件

正直に言うと、「やめとけ」という声を頭から否定するつもりはありません。
実際、夜勤や単純監視で消耗する現場があるのも事実です。
ただし、報われるかどうかは現場選びで大きく変わります。次の3つの条件を押さえてください。
この3つがそろう現場なら、きつさは無駄骨ではなく将来への投資に変わっていきます。
①最初の現場で運用構築フェーズに関われる
報われる現場の第一条件は、監視で止まらず構築に進めることです。
サーバーを組んだり設定を変えたりする経験が積めるかどうかが分かれ目です。
構築に関われれば、手を動かした分だけ実力がついていきます。
構築経験は転職市場でそのまま武器になるため価値が高いです。
面接では、入社後にどのフェーズを任せてもらえるか具体的に聞いてみてください。
②クラウド案件のある企業を選べる
2つ目の条件は、クラウドに触れられる現場かどうかです。
AWSをはじめとするクラウドは、いま最も需要が伸びている分野です。
クラウド案件のある会社に入れれば、市場価値の高いスキルを実務で磨けます。
逆に、古い仕組みの保守だけを続ける現場では、伸びしろは大きくありません。
クラウド経験の有無が数年後の年収を左右します。
求人票にAWSやクラウドの記載があるかを、必ずチェックしてください。
③資格取得を評価する会社に入れる
3つ目は、資格取得を後押ししてくれる会社を選ぶことです。
資格手当や受験料の補助がある会社は、社員を育てる姿勢がはっきりしています。
育成に投資する会社ほど、未経験者にもチャンスを用意してくれます。
反対に、育成の仕組みがない会社は、現場に放り込んで終わりになりがちです。
資格支援の有無は会社の本気度を映す鏡だと考えてください。
この3条件がそろえば、やめとけという言葉は自分には当てはまらないと言えるでしょう。
未経験からの転職難易度は20代と30代で変わる

気になるのは、20代後半という自分の年齢で本当に受かるのかという点でしょう。
結論として、未経験でも転職は十分可能です。ただし突破のカギは年代で変わります。
20代前半〜半ば|未経験歓迎枠に多く受かる
もっとも間口が広いのが、20代前半から半ばの年代です。
この層はポテンシャル採用の中心で、経験より伸びしろが評価されます。
資格がなくても、学ぶ意欲を示せれば未経験歓迎枠に通りやすい時期です。
若さそのものが選考で有利に働くのがこの年代の強みでしょう。
ただし、間口が広いぶん志望動機が浅いと埋もれてしまいます。
20代後半|ポテンシャル採用で滑り込める
20代後半は、未経験歓迎枠の最終ラインといわれる年代です。
間口はやや狭まりますが、ポテンシャル採用の対象からは外れません。
ここで効いてくるのが、資格や熱意といった準備の差です。
CCNAなどの資格が1つあるだけで、本気度が伝わり選考を有利に進められます。
準備しだいで20代後半でも十分に滑り込めるのが現実です。
PITキャリアの情報では、未経験の初年度年収はおおむね300〜380万円台が中心とされています。
30代|資格と前職の強みで差をつける
30代になると、ポテンシャルだけでの採用は難しくなります。
企業は伸びしろよりも、即戦力に近い動きを期待するようになります。
そこで武器になるのが、資格と前職の経験の掛け合わせです。
たとえば現職で培った調整力や管理の経験は、現場でそのまま活きます。
前職の強みと資格を組み合わせれば30代でも戦えるでしょう。
なお、未経験から一人前になるまでの目安は、おおむね2〜3年と言われます。
20代後半で始めれば、30代前半には土台が固まる計算になります。
リモート案件や地方拠点も増えており、地方在住でも十分に戦えます。
入ってはいけない地雷SESを見抜く3つのチェックポイント

未経験の後悔の多くは、地雷現場に入ってしまうことから生まれます。
逆に言えば、求人段階で3つのポイントを確認すれば、その多くは避けられます。
📌 用語メモ
SES:自社ではなく客先に常駐して働く契約形態。会社によって待遇や案件の質に差が出やすいです。
とくに①と②は待遇に直結するので、時間がない人はそこだけでも確認してください。
①求人票が監視のみ・スキル不問になっていないか警戒する
まず注目したいのが、求人票に書かれた仕事の中身です。
「未経験でも安心、スキル不問」の言葉が並び、業務が監視だけなら要注意でしょう。
スキル不問は聞こえがいいですが、裏返せば成長の機会も少ない可能性があります。
業務内容が監視だけの求人はスキルが伸びにくいと考えてください。
構築や設定変更といった言葉があるかを、あわせて確認しておくと安心です。
②多重下請け構造の案件がないか確認する
次に確認したいのが、案件の契約構造です。
客先常駐では、元請けから何社もはさむ多重下請けになっていることがあります。
階層が深いほど、末端に届く給与は案件の単価より低く抑えられがちです。
裁量も小さく、指示された作業をこなすだけになりかねません。
下請けの階層が深い現場は待遇も裁量も下がりやすいです。
面接では、自社案件と客先常駐のどちらが中心かを聞いてみてください。
③研修・資格支援制度の有無を調べる
3つ目のチェックは、育成の仕組みがあるかどうかです。
研修制度や資格支援がある会社は、社員を育てる前提で採用しています。
反対に、こうした制度が一切ない会社は、育成を現場任せにしがちです。
確認の手段としては、口コミサイトや面接での逆質問が役立ちます。
「入社後の研修はどう進みますか」と聞けば、育成姿勢がはっきり見えてくるでしょう。
育成投資の有無こそ優良企業と地雷を分ける指標になります。
気になる会社は、応募前に口コミも調べておいてください。
きつさを乗り越えるために転職前にやる準備3選

ここまで読んで、自分にもできそうだと感じ始めているのではないでしょうか。
最後の後押しとして、転職前に済ませておきたい準備を3つ紹介します。
どれも今日から始められるものばかりなので、できそうな準備から手をつけてみてください。
①CCNAかLPICで基礎知識と本気度を示す
未経験がまず取り組みたいのが、資格の勉強です。
ネットワークを学ぶならCCNA、Linuxやサーバーを学ぶならLPICが定番です。
📌 用語メモ
CCNA/LPIC:CCNAはネットワーク機器大手シスコの認定資格、LPICはLinux技術者の認定資格。どちらも未経験の登竜門とされています。
合格すれば基礎知識が身につくうえ、学ぶ本気度も客観的に示せます。
資格は未経験の熱意を証明する一番わかりやすい材料です。
働きながらでも数か月あれば十分に狙えるので、無理な負担にはなりません。
どちらか1つからで構わないので、興味のある分野から始めてください。
②Linux・ネットワークの手を動かす学習をする
資格の知識だけでは、面接でうまく語れないことも少なくありません。
そこで効いてくるのが、実際に手を動かす学習です。
自分のパソコンに仮想環境を作り、コマンドでサーバーを構築してみると理解が一気に深まります。
ネットワークの設定を自分でいじってみると、知識が体の感覚へと変わっていくでしょう。
手を動かした経験は面接で語れる立派な実績になります。
「独学でここまで作りました」と話せれば、熱意は十分に伝わるでしょう。
③転職エージェントで地雷を避けた求人を絞る
最後の準備が、IT特化の転職エージェントを使うことです。
エージェントは非公開求人を持ち、内部事情にも詳しいのが強みです。
地雷になりやすい現場を避け、優良な求人だけを絞り込んでもらえます。
未経験でつまずきやすい志望動機も、一緒に言葉にする手伝いをしてくれます。
志望動機は、現職の不満ではなく手に職をつけたい理由を軸に組み立ててください。
プロの目を借りるだけで地雷を踏む確率は大きく下がるでしょう。
独学に不安があるなら、スクールとエージェントがセットの支援も選択肢になります。
きつさの先に広がる3つのキャリアパス

ここまでのきつさは、あくまで通過点にすぎません。
その先には、年収も将来性も上向く3つの道がはっきり用意されています。
どれも監視スタートの人が現実に歩んでいる道なので、将来像として思い描いてみてください。
①監視・運用から構築・設計にステップアップできる
最初の道は、上流フェーズへのステップアップです。
監視や運用で基礎を固めたあとは、構築や設計を任される機会が増えていきます。
上流に進むほど裁量が広がり、仕事の面白さも一段と増します。
経験を積むほど任される範囲が広がっていくのがこの仕事の魅力です。
監視で止まって見えても、それは階段の一段目にすぎません。
目の前の作業を土台と捉えれば、焦らず進んでいけるでしょう。
②AWSなどクラウドスキルで年収が上がる
2つ目の道が、クラウドスキルによる年収アップです。
クラウドの需要は、いま急速に伸び続けています。
IDC Japanの調査によると、2024年の国内パブリッククラウド市場は前年比26.1%増の4兆円規模に達したとされています。
この追い風の中で、AWSを扱えるエンジニアの市場価値は高まる一方です。
クラウドスキルは年収を押し上げる大きな武器になります。
レバテックの調査では、正社員インフラエンジニアの平均年収はおよそ440万円台、中央値は450万円となっています。
クラウド経験を積めば、そこからさらに上を狙えるでしょう。
③クラウドエンジニアやSREへ道が広がる
3つ目は、より専門性の高い職種への広がりです。
インフラの経験は、クラウドエンジニアやSREといった職種への土台になります。
SREは、サービスが止まらないよう安定稼働を専門に支える役割です。
どちらも専門性が高いぶん、年収も高い水準を狙えるでしょう。
インフラ経験は高年収職種への確かな入口になります。
監視からのスタートでも、進む先にはこれだけの選択肢が広がっています。
今のきつさは、その未来へつながる投資だと考えてみてください。
未経験インフラエンジニアはきついけど、現場選び次第で報われる
未経験からのインフラエンジニア転職には、夜勤・監視・学習量という確かなきつさがあります。
それでも、構築に関われてクラウドと資格を評価する現場を選べば、きつさは報われる投資に変わります。
「やめとけ」の正体は、仕事そのものより地雷現場とのミスマッチにあります。
避け方さえ知っておけば、20代後半・地方からでも手に職と年収アップは十分に狙えます。
まずはCCNAやLPICの学習に着手しつつ、IT特化の転職エージェントで地雷を避けた求人を紹介してもらいましょう。
今日の小さな一歩が、景気に左右されない安定への近道になります。
