「在職中で雇用保険もそこそこ長いけれど、本当に自分が教育訓練給付金の対象になるのかな」と悩んでいませんか。
実は、雇用保険の加入年数と就業状況の条件さえ満たせば、数十万円するプログラミングスクールの受講料が最大80%も戻ってくるんです。
この記事では、40代前後の在職者が自分の受給できる制度と給付額をYES・NOで判定する方法から、対象スクールや申請手順までについて解説します。
読み終わる頃には、自分は最大80%戻せるのか、家計を守りながら学び直しに踏み出せるのかがはっきりしているはずですよ。
教育訓練給付金の対象になる3つの条件

教育訓練給付金の対象かどうかは、むずかしい制度の中身より先に、2つの情報で決まります。
雇用保険にどれくらい入っているか、そして今どんな就業状況かの2点です。まずは自分が当てはまるか確かめてください。
どれも自分の状況に当てはめれば数分で判定できるので、上から順に照らし合わせてみてください。
①雇用保険の被保険者期間が通算1年以上ある
最初の目印は、雇用保険への加入年数です。
初めて給付金を使う場合、被保険者期間が通算1年以上あれば、この条件はクリアできます。
2回目以降に使うときは、通算3年以上が必要です。
ハローワークの案内によると、初めての受給なら被保険者期間が通算1年以上で対象になるとされています。
たとえば同じ会社で14年働き、雇用保険に入り続けてきた人なら、初回に必要な1年はすでにクリアできています。
②在職中でも離職後1年以内なら対象になる
次に見るのは、今の就業状況です。働きながらでも問題なく対象になります。
むしろ在職中は収入を保ちながら学べるので、家計への負担を抑えやすい状況です。
会社を辞めた人も、離職日の翌日から1年以内なら申請できます。
この1年の期限は、病気や出産などの事情があれば、延長が認められる場合もあります。
③支給要件期間3年のリセット条件に当てはまらない
気をつけたいのが、2回目以降のルールです。
過去に給付金を受け取ったことがあると、その受給を境に加入年数の数え直しが起こります。
次に使うには、そこから通算3年の被保険者期間を積み直す必要があります。
支給要件期間は、原則として今の勤務先での加入期間を足して計算します。
転職していても、間の空白が1年以内なら前の職場の期間も通算できます。
この3年を満たさないうちに受講しても、給付金は戻りません。
給付率が最大80%変わる教育訓練給付金の3制度

教育訓練給付金は3つの制度に分かれ、戻ってくる割合がまったく違います。
同じスクールでも、どの制度の対象講座かで手元に残る金額は数十万円も変わります。1つずつ給付率と上限を確認してください。
一般教育訓練給付金|受講料の20%・上限10万円
3つの中でいちばん間口が広いのが、一般教育訓練給付金です。
戻るのは受講料の20%で、上限は10万円までです。
対象は語学やビジネス系の資格講座など幅広いものの、給付率は控えめといえます。
プログラミングでは、比較的短めのコースがこの区分に入ることがあります。
特定一般教育訓練給付金|受講料の40%・上限20万円
速やかな再就職やキャリアアップを後押しする、中間の制度です。
対象は資格取得や就職に直結する講座などに絞られます。
そのぶん戻る割合は一般より高く、受講料の40%、上限20万円まで戻ります。
受講前にハローワークでの手続きが要る点は、あらかじめ覚えておいてください。
専門実践教育訓練給付金|最大80%・年上限64万円
プログラミングスクールで最も手厚いのが、この専門実践教育訓練給付金です。
国が進めるリスキリング支援の中心に位置づけられています。
厚生労働省によると、受講中に50%、修了して就職すると20%、賃金が5%以上上がるとさらに10%が上乗せされる仕組みです。
この10%分は、2024年10月以降に受講を始めた場合に加わります。
合計すると最大80%、年間の上限は64万円まで戻ります。
3つの制度をまとめると、次のとおりです。
| 制度 | 給付率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 一般 | 20% | 10万円 |
| 特定一般 | 40% | 20万円 |
| 専門実践 | 最大80% | 年64万円 |
プログラミングを学ぶなら、専門実践の対象講座を選ぶと戻る額が大きくなります。
教育訓練給付金の対象になるプログラミングスクール4選

対象になるのは、厚生労働大臣が指定した講座だけです。
指定されていない講座は、どれだけ内容が良くても1円も戻りません。
📌 用語メモ
厚生労働大臣指定講座:国が「給付金の対象にしてよい」と認めた講座のこと。同じスクールでもコース単位で指定されます。
- TechAcademy|専門実践の対象コースを用意する
- DMM WEBCAMP|専門技術コースが専門実践の対象になる
- テックキャンプ|専門実践で受講料負担を抑えられる
- RUNTEQ|専門実践の指定講座を提供する
ただし対象コースは年度で入れ替わるため、気になる名前があれば厚生労働省の教育訓練講座検索システムで最新の指定状況を確かめてください。
①TechAcademy|専門実践の対象コースを用意する
TechAcademyは、オンライン完結で学べる社会人向けのスクールです。
これまで専門実践の対象コースを用意してきた実績があります。
Web制作やアプリ開発など、目的別にコースが分かれているのが特徴です。
働きながら自分のペースで学べるので、在職中の人と相性が良いでしょう。
②DMM WEBCAMP|専門技術コースが専門実践の対象になる
DMM WEBCAMPは、転職を前提にした手厚いサポートで知られます。
専門技術コースが、専門実践の対象になっているのが強みです。
専属の相談担当が付き、未経験からの学び直しを支えます。
費用は高めですが、給付金と転職支援を両取りできる点が魅力です。
③テックキャンプ|専門実践で受講料負担を抑えられる
テックキャンプは、短期集中で一気に学びたい人に向いたスクールです。
社会人向けの集中コースが、専門実践の対象になる場合があります。
給付金を使えば、受講料の負担をぐっと抑えられます。
まとまった学習時間を取れる人ほど、短期間で成果につなげやすいでしょう。
④RUNTEQ|専門実践の指定講座を提供する
RUNTEQは、実務レベルの開発力を鍛えることで知られるスクールです。
専門実践の指定講座を提供しており、Web系エンジニアを目指す人に人気です。
学習量は多めですが、現場で通用する力が身につきやすい点が支持されています。
本気で転職まで狙う人には、検討する価値があります。
ハローワークでの申請から支給までの3ステップ

専門実践の申請は、受講前・受講開始前・修了後の3つの段階に分かれます。
とくに専門実践は事前手続きが多いので、流れを先に押さえておくと迷いません。
受講前|訓練前キャリアコンサルティングでジョブ・カードを作成する
📌 用語メモ
ジョブ・カード:職務経歴や強み、今後のキャリア計画を1枚にまとめる国の様式。キャリア相談の中で作成します。
専門実践では、受講前にキャリア相談を受けるのが必須です。
これは訓練前キャリアコンサルティングと呼ばれ、専門の相談員と面談します。
その中で、これまでの経歴や目標をまとめたジョブ・カードを作成します。
この面談を受けないと申請が始められないので、早めに予約してください。
受講開始前|ハローワークで受給資格の確認を申請する
ジョブ・カードができたら、受講開始日の1か月前までにハローワークへ申請します。
ここで、自分が本当に受給資格を満たすかの確認を受けます。
持ち物は、次のとおりそろえておくとスムーズです。
- 作成したジョブ・カード
- 運転免許証などの本人確認書類
- マイナンバーを確認できる書類
- 本人名義の口座がわかるもの
期限を過ぎると受けられないので、逆算して動いてください。
修了後|領収書と修了証明書で支給申請する
講座を修了したら、いよいよ支給の申請です。
受講料の領収書と、スクールが発行する修了証明書を添えて提出します。
専門実践では、受講中の分が原則6か月ごとに区切って支給されます。
就職して追加分を受け取るのは、修了後の手続きを終えてからです。
申請から入金までは、しばらく時間がかかると考えておいてください。
教育訓練給付金がもらえなくなる3つの落とし穴

条件を満たして申請しても、受講の仕方次第で給付金がゼロになることがあります。
数十万円を無駄にしないために、つまずきやすい3つの落とし穴を先に知っておいてください。
どれも他人事ではないので、心当たりがある項目からつぶしていきましょう。
①出席率が8割を下回ると支給されない
まず注意したいのが、出席や受講の進み具合です。
出席率が8割を下回ると、支給の対象から外れます。
オンライン講座でも、課題の提出状況などで受講状況がチェックされます。
忙しい時期でも、最低ラインは必ず守ってください。
②講座を修了しないと1円も受け取れない
途中でやめると、給付金は1円も戻りません。
給付金は、あくまで修了を条件に支払われる仕組みだからです。
たとえば60万円のコースを8割まで進めて挫折すると、負担はまるごと自腹です。
だからこそ、無理なく続けられる学習量のコースを選んでください。
③指定講座以外を選ぶと対象外になる
3つ目は、講座選びそのものの落とし穴です。
名前や内容が似ていても、指定を受けていない講座は対象外です。
同じスクールでも、指定されたコースを選ばないと給付されません。
申し込む前に、そのコースが対象かどうかを必ず確かめてください。
給付金の有無だけで選ばないスクール選びの3つのコツ

給付金は魅力的ですが、それだけでスクールを決めると失敗しやすくなります。
戻る額よりも、転職や年収アップにつながるかで選ぶと後悔しません。3つのコツを押さえてください。
とくに①は結果を大きく左右するので、時間がなければそこだけでも目を通してください。
①転職成功率とサポート体制を確認する
まず見るべきは、給付率ではなく転職の実績です。
卒業生の転職成功率や、年収アップの事例が公開されているかを確認してください。
キャリア相談や求人紹介など、学んだ後の出口まで支えてくれるかが肝心です。
②対象外でも目的に合う講座を比較する
給付金の対象かどうかは、あくまで判断材料の一つです。
対象外でも、自分の目的にぴったり合うなら十分に選ぶ価値があります。
戻る額と受講料、身につく内容を並べて、総額で見て納得できるかで比べてください。
給付金ありきで内容が合わない講座を選ぶと、遠回りになりかねません。
③自分の学習時間と挫折リスクを見積もる
在職中に確保できる学習時間から逆算するのが、失敗を防ぐコツです。
仕事や家庭がある中で、毎週どれくらい机に向かえるかを現実的に考えてください。
短期集中型は成果が早い反面、時間が取れないと挫折しやすくなります。
自分の生活リズムに合うペースの講座を選べば、修了まで走り切りやすいでしょう。
教育訓練給付金を使えば40代からでもプログラミングの学び直しは十分狙える
教育訓練給付金は、雇用保険の加入年数と在職・離職の状況で対象が決まります。
専門実践の対象講座を選べば、戻ってくるのは受講料の最大80%です。
制度の違いや申請の流れ、もらえない落とし穴まで押さえておけば、家計を守りながら学び直しに踏み出せます。
まずは厚生労働省の教育訓練講座検索システムで、気になるスクールが対象か確かめてみてください。
あわせて最寄りのハローワークで自分の支給要件期間を照会すれば、最初の一歩がぐっと具体的になるはずですよ。